苦手な方や忙しい方にとっては、日々の片付けはかなり大変な家事、できれば片付けにかかる時間は最小限にしたいですよね。
でも、上手な片付けや収納方法なんてまったくわからないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では収納アドバイザーの資格をもつ陶彩館スタッフがあなたにも出来る3つのステップをお送りします。
今回は始めやすくて分かりやすい、キッチンの引き出しの片付けをクローズアップしていきます。
この“3ステップ”を順番通りに進めるルールを実行するだけで、確実にあなたの家は気持ちよくスッキリ片付きますよ。
ぜひ実践してみてくださいね。
まずは食器棚の引き出しの中のモノを全部テーブルの上に出します。
全部出して確認してみると、どのくらい持っているのかが把握できるからです。
場所が変わっても同じです。大きな戸棚や収納庫などを整理整頓するときは、床にブルーシートやレジャーシートを用意して置き場所にするとOK。
キッチンの引き出しのカトラリーを出したら結構ありますよね。
など、いろいろ気づきがあるかと思います。
スペースの無駄使いは、同じものを買ってダブっていたり、もらったものを使わずしまっていたりすることや、使わないのに入れっぱなしになっている状態でおきていきます。
多すぎるストックは、不要ですよね。
ひと手間かかりますが、モノを全部出して何を持っているかを把握することが、片付けや整理整頓がうまくいくヒケツになります。
使っているかいないかを「事実」を判断しましょう。
なぜなら1年以上使ってないモノは今後ほぼ使わないからです。
まずは「使っているモノ」「使っていないモノ」を分別していきます。ここでついつい、「まだ使える」、「いつか使うかも」、「もったいない」、と考えてしまうかもしれません。
そのあなたの気持ちは捨てて、客観的に必要かどうか考えてみましょう。
1年以上使っていないモノを、また使うことはスゴく少ないですよ。特に子どものおもちゃなどは興味が変わっていくので、見直すことをおすすめします。
「使っていないモノ」をみていきましょう。2つあった栓抜きや缶切り、子どもが小さいときに使っていたプラスティックのスプーン、キズがついた木のスプーン、コゲた菜箸、使いにくい小さなスプーンこれらを処分の対象として片付けます。
「迷うモノ」はまとめて保留扱いとし、普段使っているモノとは別の場所におきます。
「分別上手」になるとメリットが大きいですよ。
片付けにおいて「分ける」ことはとても大事です。最初は分ける作業に”時間”がかかって面倒になるかもしれません。
でもやり進めていくうちに、判断力がついてきて短時間で分けられるようになります。
その判断力はいろいろなメリットをもたらします。
無駄な買い物が減って節約になり、不要なモノを買わなくなるので、ゴミ箱行きのモノが減ります。
片付けが減ればよりプライベートな時間が増えます。
元々モノが少なければ、棚がモノであふれてリバウンドすることもありませんよね。
片付ける、ということは、お金と時間を大切に使えるようにもなることです。
まずは今ある収納グッズを使ってみましょう。
実は不要なモノとして処分することが最も多いのが「収納グッズ」です。
ステップ2で分けた必要なモノだけまずは収納しましょう。
その収納する量を見てから収納グッズを選ぶことが収納マスターへの近道です。
実際に収納アイテムを増やしたり、収納スペースを区切れば片付くと思って購入したものの、結局うまく使いこなせなかった、意味なかった、というお話はかなり多いんです。
モノの量を減らすことで片付けやすくなります。使いたいモノはどのくらい持つか、どの場所に収納するか。
自分の生活に必要な量が決まってから、お好きな収納グッズをゆっくり選んでみてください。
今の流れで必要なモノが片付けられましたね。
ここからはワンポイントアドバイスをさらに3つ紹介します。
“毎日使うモノ” は「定位置に戻しやすい」を意識しましょう。
元の場所にサッと戻せるように、定位置を決めてしまえば、整理したきれいな状態をキープしやすく、モノを管理しやすくなるからです。
収納するときのコツは、“毎日使うモノ” はゆったりと入れて、「出し入れしやすい、定位置に戻しやすい」を意識することです。
毎日使うモノの収納場所が決まったら、それ以外のところに使用頻度の低い“ときどき使うモノ” をしまっていきましょう。
キッチンを例にすると、お箸やスプーンなどのカトラリーは「出し入れしやすく、定位置に戻しやすい」場所へ。
ときどきしか使わないお菓子作りの器具などは、まとめてカゴやボックスに入れたり、運動会などで使う大きめのお弁当を吊り戸棚に入れたり、冬にだけ使う土鍋は、引き出し収納の下などへ。
ボックスには何が入っているかわかるようにマスキングテープなどに書いて貼っておくと出しやすいのでおすすめです。
このように、「使っているモノ」の中でも “毎日使う”、“ときどき使う”、でメリハリをつけてなおすと使いやすくなりますよ。
我が家では家族も戻しやすいことを優先にして、ざっくりしまっています。収納ケースを使うと、ケースごと出せるので掃除も簡単です
もっと細かく分けるのが好きな方は、仕切りを入れるか、もう少し幅の狭い収納ケースを使ってスプーンをサイズごとに分けてもいいですね。
あなたのお好みで分けてみてください。
使う理由が具体的なモノは自分が管理できる場所に保管しておきましょう。
ライフスタイルで使用できない時もあるからです。
「使っているモノ」「使っていないモノ」のどちらかに分けられないモノも出てくると思います。
今のライフスタイルには合っていなくて必要もないけど、”そのうち使うつもり”と思っているモノってありますよね。
例えば、いまは子育て中だからしまっているけど、子育てがひと段落したらまた使いたいワイングラス。
来客用の気に入った大皿。特別な日に着たい大好きな洋服など。
実際に話を聞いたお客さまのお宅でも、今は使ってないけど、すごくお気に入りで大事にしたい素敵な食器、おしゃれなアクセサリー、洋服などを見ることがあります
そういった、今は使っていない大事なモノは、必要なときに使えるように、管理できる場所に移動させて収納しておきましょう
ただし、食器が棚に入りきらないくらい多い、クローゼットに収まらないくらいの服を持っている、など、収納スペースに余裕のない大変な状態であれば、ぜひ見直しをしてみましょう。
置き場所が必要だったり、手入れに時間やお金がかかる場合は、そこまでの手間やコストをかけても使いたいモノか、保管しておきたいかどうかを考えてみることもおすすめしています。
“今日一日で片付けよう” とは思わないでください。
いきなり長時間かけて片付けると身体も気持ちも疲れて嫌になってしまいます。
慣れないうちは、ぜひ時間を決めて片付けを始めてみてください。
最初は15分から30分ぐらいで大丈夫です。
キッチンでもリビングでも、引き出しひとつでも、片付けてみると整いますので、とても気持ちがいいですよ。
小さな成功体験を積み上げていきましょう。
おすすめしているのは、キッチン、洗面台の下の収納です。
理由は、思い出のモノが少ないこと、他の場所に比べて収納すべきもののカテゴリーが限定されていることで分別がしやすいエリアだからです。
また、しまう定位置の場所も作りやすいので片付けがしやすく、コツもつかみやすいです。
さらに片付け終わってキレイになった後、すぐに使いやすさを実感でき、達成感や満足感を得られる場所でもあります。
それが出来れば後は、 “基本の3ステップ”で簡単にできるようになります。
家族のモノは勝手に捨てない
家族であっても大切かどうかは本人しかわからないからです。
1つ目は、家族の「使っているモノ」「使っていないモノ」の区別は本人に確認する、ということです。
お客さまのお宅で一緒に片付けをしていると、ご家族のものが多くて気になる、とおっしゃる方がいます。
整理収納のプロは、基本的には外出中の家族のモノを分別することはあっても、捨てることはありません。
子どもの工作やお友達からもらった手紙、文房具などなど、小さなモノでも使っているか、必要かどうか本人に聞いてください
もしあなたの大切なものが勝手に捨てられてしまったらどう思いますか?
まずは自分のものから整理することをおすすめします。
思い出のモノは最後のボス
分けることに時間も精神力も使うからです
思い出のモノ、書類はできれば最後にしてください。
これらは映画やゲームに出てくる最後の強いボスのイメージです。
写真を見返したりツイツイがたくさん転がっています。
始めのうちは時間がかかりスゴく大変で整理することが嫌になる方が多いです。
まずが洗面台やキッチンの分別に慣れてきてから、最後に取り組んでみてください。
今回は、部屋を片付けるコツ 「出す」 「分ける」 「しまう」 の “基本の3ステップ” をご紹介しました。
ぜひ、この片付けの仕方の順番のルールを押さえて実践してみてください。
忙しくてなかなか片付けができない方には、この片付けコツは大きな価値になるのではないでしょうか。
いままでのように片付けや整理整頓にかける時間の無駄使いも減って、気持ち良いキレイな収納を長くキープできると思います。
無理しないでOK!
肩のチカラを抜いて、まずは一歩踏み出してみましょう。
小さな一歩で暮らしが変わってきますよ。
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